電気仕掛けの宮殿
「精神を養い、魂を養う養分を吸い取る為には、眼が欠くべからざるものだ。
眼をもっていない者、見る能力、正しく見る能力をある程度持っていない者には、不完全な知性しかないだろう。」
            -----オディロン・ルドン『私自身に』より

「もっと知りたいルドン(生涯と作品)」高橋明也監修 山本敦子著 東京美術より
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■魂の帰還■
■光あれ!『ツァラトゥストラはかく語りき』■
■サイバースペース に逃げ込んだメドゥーサ■
「黒を尊重せねばならない。何ものも黒を汚すことはできない。
黒は目をよろこばせないし、いかなる官能も呼び起こさない。
しかし、それはパレットやプリズムのうつくしい色彩よりも
はるかにすぐれた、精神の代理人なのである。


         
   -----オディロン・ルドン『私自身に』より



「もっと知りたいルドン(生涯と作品)」高橋明也監修 山本敦子著 東京美術より
■大衆の理解には100年の歳月を費やした■
*********●雑感●*********************

本当に久しぶりに中島みゆきを聴いた。
聴いてびっくりした。
『宙船』(そらふね)はすばらしい曲だね。
最近は日本の曲は殆ど聴いていなかったので、新鮮というより斬新だった。
これは少し前の曲なのだが、今聴いても全く古びていない。強烈に心に突き刺さってくるメッセージソングだ。
彼女は、詩がうまいね。第一級の詩人だ。
彼女の詩のイメージは、どこから生まれてくるのだろうか?想像力が逞しく、感性が鋭敏なのは分かるが、それ以上に観察力の鋭さが光っている。
もし彼女の歌が、全て実体験から生まれたものならば、今頃ボロボロになっているだろう。
それに彼女は若いね。
容貌も感性も驚くほど若い。
20代の若者にひけを取らない位、感受性が鋭いかもしれない。
僕は、感動を覚えながら、聴きまくっていた。
曲を聴いている間、
『イラストレーションファイル』2012上巻・下巻 玄光社刊を眺めていた。
正直言ってつまらなかった。
驚きがなかったね。
スポンサーがいて、柵の中での作業であれば、当然おとなしくなるのは分かるのだが、中島みゆきの歌のような見る者と対決するという姿勢が欠如している感が否めなかった。

※BGM ドヴュッシー『夢』 
ペルセウスによって首を切り落とされ殺されたメドゥーサだったが、死後の世界で鳥に生まれ変わった。そして、この世に舞い降りてサイバースペースの中に隠れ住み、復讐の時を虎視眈々と狙っていた。
そんなメドゥーサは、サイバー空間でディオメデスと出会う。
ディオメデスはメドゥーサの復讐劇に異常な興味を覚え、
人を食べるディオメデスの飼っている4頭の巨大な馬が、復讐の為の道具として使われることとなる。
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