■幻想作品集■■その3*********** 
■内部都市への招待■
■異界からの訪問者■
■地底の亜空間世界■
■失われた惑星への憧憬■
■アカシック・レコードの番人■
もし未来が全て見えてしまったら・・・・


そこに、薔薇の花が咲き乱れるような輝かしい未来が待っているのなら、誰しも早く未来が来ることを恋焦がれることだろう。
しかし、反対に無残に野望を打ち砕かれ、打ち果てた惨めな自分の姿を見た者は、生きる希望を失うかもしれない。
人は誰しも未来は、時間軸の先にあるものだと信じている。
要するに時間は永遠に一直線に存在してゆくものだと信じている。
だが、それは本当だろうか?
時間は、これから先も永遠に流れてゆくものなのだろうか?
反対に消滅することがあるのだろうか?

簡単に考えれば、個人が死んだならばその個人の時間はそこで消滅したと看做す事が可能なのだろうか?
それとも、
時空はヘラクレイトスやニーチェが考えたように、永劫回帰するものなのか?
永遠に輪を成して存続してゆくものだろうか?
それ故、消滅することはないのだろうか?


もし<未来>と<過去>が<現在>と同時進行しているものだとしたならば・・・・
そこに時間は存在しないことになる。
過去も現在も未来も存在しないことになる。
全ては<今>になってしまう。



ここで打ち明けたいことがある。
実は、私は一度死んだのである。
自分の葬儀も経験したのである。
が、まだ私にはやり残した仕事があった。
そこで、同時進行で存在している私と入れ代わったのである。

この時には、非常に重力の違いを経験した。
この空間の重力が酷く重く感じた。
まず起き上がれないのだ。
続いて、最初の第一歩が踏み出せないのである。
それも直に慣れた。
今、私はこうして生きている。
そして、自分のやり残したことを実現したいと考えている。
この<私>は無数の私のうちの一人だ。
次元の違う世界からやってきたのだ。
自分のやり残した仕事を成就させる為に。


狂人の戯言だと考えることは自由だ。
ただこれだけは、知っていて欲しい。
これらの作品には、ある意味が隠されている。
それは、作品に触れていただければお分かりいただけると思う。
我々が見ているものは、全て目の錯覚に過ぎないのだ。
真実は、その陰に隠されている。  

                                       ■ある狂人の夢想より■

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■画像だけ見ていただければ、十分です。(苦笑)
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