幻想作品集
■叙情性を排せよ!皮膚感覚だけで進め!■
■天体の運行は循環する生の誕生を導く■
■何層にも重なり合った時空の歪み■
■意味の埋葬■
■白昼夢的混乱の生成■
■今や現実は想像力を凌駕した■
■醗酵し攪拌した色彩の中で心臓は目覚めた■
■偏愛するカリガリ博士(Das Kabinett des Doktor Caligari)よりの引用■
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墨田川の上空に突然、巨大な極彩色の卵が出現した。
意外なことに、その巨大な卵は心臓の鼓動に合わせるように明滅を繰り返した。
やがて、その物体は、まるで青い空に溶け込んでゆくように透明になって消失した。

雲の中から突然、円盤型の物体が姿を現した。
それは一瞬停止したかのように見えたが、私の存在に気がついたのか?
雲を突き抜けて、何処かへと消えた。
周囲は異様な静寂に包まれた。

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