*************************************************************** 青春・・・・ それは、 無限の可能性を秘めた年代 物事の善悪を素直に直視できる年代 夢を食べて生きられる年代 失敗を畏れぬ年代 疲れを知らない年代 我侭が許される年代 感性が研ぎ澄まされた年代 そして、 何よりも、 社会の矛盾と直面する年代・・・・ 青春を語る時、唯一許される言葉があるとせば、 それは、 ---未知数---。 その言葉に尽きるだろう・・・・ 未知数は、あくまでも可能性であり、実数にはなり得ない。 金の卵も落とせば割れるし、時期を誤れば腐らせてしまう・・・・ もし人の価値を推し量るとすれば、それは満開に咲いた花々を愛でるように、 単純に目に見えるものではないだろう。 深く深く地中に潜行し、無限に根を張巡らす季節。 大輪の花を咲かせる為には、そうした時期が必要だろう・・・・ 言うなれば、それこそが青春と呼ぶべきではないのか? さて、 人は、人生の最後に一体何を残すのか? いや、 何を・・・・・残せるのか? 金? 地位? 名誉? 名声? 遺伝子? 愛? 満足感? 悟り? 矛盾? 怒り? 友人? 孤独感・・・・? それは、夫々の人によって違うだろう・・・・ 夫々の価値観によっても変ってこよう・・・・ ただひとつ言える事は、 人生は、長いようで短く、短いようで実は劇的だ。 刻まれた年輪は、顔の皺を数えるように表層化されるものとは限らない。 どんな優れた芸樹家も、常に名作が創れる訳ではない。 同様に、能無しが制作しても、時として驚くような傑作が生まれることもある。 金の卵から生まれるものは、金の白鳥とは限らないのだ。 涙の峠を乗り越えた時、其の先に待つものが、平穏無事の地平とは限らないのだ。 人生に於いては、空白のキャンバスを埋める様に、魔法を使う事は許されない。 だからこそ、 人生は難しい。 それ故に、 青年は、思い煩う・・・・・ 自らの可能性と運の強さに。 そして、何よりも 食べきれぬ無限の可能性の中で、 見果てぬ夢を見ながら、 木漏れ日を浴びて、 マドロンデイル・・・・・ |