You can’t always get 
what you want.
「あなたの運命は既に決定している。」
そう聞いて、あなたはどのように思われるだろうか?
ごく自然な反応として、「そんなことはありえない。運命は自ら切り開くものだ。」
そう答えるに違いない。
それでは、まずあなたは、
「ラプラスの悪魔」という言葉をご存知だろうか?
19世紀のフランスの数学者ピエール・ラプラスの唱えた理論で、

「もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、且つもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。

『確率の解析的理論』1812年(Wikipediaより引用)」


ラプラスは、この世で起こるあらゆるものは決定論によって語ることが出来ると考えたのです。
具体的に言えば、あなたが今朝何時に起き、何の食事をし、誰と会い、何をするか、それらは総て既に決定していると考えるのです。
そして、あなたはその決定に従い行動しているに過ぎないのです。
この決定論的な考えは、総てのものに当てはめることが出来ます。
将来、地球にどのような天変地異が起こるか、どんな事件が起きるのか、またあなたの将来はどうなるのか?
そんな未来をも見通すことが出来るのです。
単純に考えれば、あなたが投げたボールが、どのような放物線を描きどこに落下するかを予測するようなものです。
初期条件(物体の位置、速度、重量、力の方向と大きさ)が整えば、既に結果ははじき出されているのです。

しかし、「20世紀前半から始まった量子力学では、原子の位置と運動量の両方を正確に知ることは原理的に不可能であり(不確定性原理)、原子の運動は確率的にしか把握できない。
全てを知ることは出来ないのならラプラスの悪魔でさえも未来を完全に計算することはできないということになる。」(Wikipediaより引用)

このように、ラプラスの理論に量子力学の分野から異が唱えられたのです。
『1927年、ドイツの理論物理学者であるヴェルナー・ハイゼンベルクは、「ミクロの粒子の位置と動き(運動量)を同時に正確に求めることはできず、ある程度の不確実さが必ず残る」という「不確定性原理」を明らかにした。』(ニュートン 2011年4月号より引用)

これは、電子は波のような性質を持っているために、ボールのように動きを確定することが出来ないというのです。
要するに、ミクロの世界では初期条件が整わない為に、未来を予測することは不可能であるということです。
現在では、この考えから未来は確定していないと考えられています。
これによって自分の将来は予測できないと聞けば、誰しもが納得すると思う。
「そうだろう。自分の未来が既に決定していたとしたら、こんなにつまらないことはない。」
と胸を撫で下ろしている、あ・な・た

しかし、ここに問題点があります。
ボールは原子(クオーク、電子など)から成り立ちます。
ボールの動きが計算できるのに、なぜミクロの粒子の動きが計算できないのでしょうか?
そもそも非決定論的なミクロの粒子の集合体であるボールが、決定論的な動きをするのはどうしてなのでしょうか?

アインシュタインは「量子力学に不確実(確率)の要素が入り込むのは、そもそも量子力学が不完全だからだ。」
と考え、この世の原理は決定論的でなければならないと考えました。
そこでアインシュタインは、「隠れた変数」を見つければ、量子力学も決定論的になると考えたのです。

現在までの所、その「隠れた変数」は発見されておりません。


                
■参考文献:ニュートン 2011年4月号
ヒトの胚は全体の1/6ほどの尾をもっているが、それは胎児へ成長するにつれて体に吸収されてしまう。人間の体は尾骨(尾てい骨)として尻尾の名残をとどめるに過ぎない。
この退化が、一体いつから起こったのかは不明だが、(直立姿勢を取り、草原で生活することからその利用がなくなったためとする説もある)現在の人間にとって尾は不要なものであることは間違いない。
「稀に、脊椎なしの血管と筋肉と神経だけの尾を持つ子供が生まれる。現在では医師がそのような尾を切除することが認められている。

ヒトの尾の最長記録は旧フランス領インドシナ在住の12歳の少年の229mm(9インチ)である。」
(Wikipediaより引用)


さて、
ところが最近尾をもつ子供達が、世界各地で産まれ始めている。
それも共通して体全体の1/6を尾が占めているのだ。
完全に退化したものが、一体何ゆえに今になって蘇ってきたのだろうか?
医師たちは、首を捻った。
しかも胎児たちの尾には奇妙な共通点があった。
医師が切除しようとすると、激しく動き回り抵抗するのだ。
どうやら胎児達は意思表示のための道具として、尾を使用しているらしかった。
その上、切除した尾は爬虫類のように後に再生してくるのだ。
これには、医師もお手上げだった。
手の施しようがなかった。
これは、何らかの突然変異が起きたに違いない。
医師たちは不安に襲われた。
そこで、〈跳躍説〉が主張された。
彼ら胎児は、突然変異によって誕生した新しい〈種〉であると結論付けたのである。

「跳躍説とは新しい種が大きな突然変異の結果として出現するという考えである。」
(Wikipediaより引用)

ここまでお読みいただいた方の中には、これは「ヒト型爬虫類(ヒトがたはちゅうるい、Reptilian humanoids)」と考えられた方も多い

と思います。
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