Angel's mutter.






天使は夢を見ているのでしょうか?
あるいは、何事かを祈っているのでしょうか?

胸に押し当てられた両手は、自らの全身全霊を篭めて、祈りを捧げているようでもあり、大切に仕舞い込んだ過去の想い出を優しく紐解いている様にも見えます。

が、・・・・気になることといえば、天使の表情に翳があり、やけに暗く感じられることです。
天使には、何事か心配事があるのでしょうか?
その悩みを誰にも打ち明けられずに、一人、神に祈っているのでしょうか?

あまりに敬虔な天使の祈りは、人を寄せ付けない厳粛さがありました。

だから、あの時、僕は天使の本心を聞きだすことが出来なかったのです。

僕が天使を無視したと言うのは筋違いです。
出来ることなら、君の傍で君の心の声を聞いてみたい。
僕は、いつもそう願っているのです。


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Web上にはりめぐされた蜘蛛の糸に、大きな獲物がひっかかった。  
それは、蝶のような大きな羽を持っていた。
その羽を持っていたが故に、その蝶のような存在は蜘蛛の巣から逃れる事が出来なかったのだ。羽というものは、非常に便利な道具だ。
蝶は、それらを巧みに駆使し、自らの体を自由に意志に従い移行させることが可能だったのだ。
しかし、悲しいかな・・・蜘蛛の巣の中では、その便利な筈の機能が自らの自由を奪い取ることになったのだ。          
(ここで、僕が使う言語とは、酷く寓意性に満ち溢れている。)

もし蝶の体から羽が取り外し可能なら、蝶は自らの危機を擦り抜けることも可能な筈だ。
しかし、羽を失った蝶は、最早自らの体を支えることすら出来はしない。
羽とは、蝶にとって欠くべからざる重要な器官であるからだ。そこに無くてはならない重要な存在であるからだ・・・・

この生物にとっても同様、羽は重要な器官であった。




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太陽黒点は太陽の活動の盛衰を表す指標となるが、黒点の多い時は太陽からの紫外線・X線・微粒子線の放射が活発となる。

占星術においては、活力の象徴である男性原理を表し、またギリシャ神話においてはヘリオス、アポロンと同一視されていた



●都市--そしてイメージの海●

都市は消化不能な膨大な情報で覆われている。
毎日夥しい数の情報が吐き出され、消費され、ゴミとなって都市に散乱して行く。
我々は、あたかもイメージの海を漂流している小船のようだ。
そして、常に新鮮なイメージを掴み取ろうともがいている。

イメージとは情報の衣装の故だ。
情報にどのような衣を着せることが、今一番時代性を象徴しているのか?
誰もが、それを求めて都市を彷徨っている。
但し、その情報が有効性を持つ時間は益々短くなってきている。
命を失った情報は、地底に堆積したヘドロのように、我々の足に絡み付いている。
都市は、情報の屍で今にも窒息しそうな位、呼吸困難に陥っているのだ。
なのに、我々は新しい衣を欲している。

イメージは、常に新鮮な驚きを人々に与えることを義務つけられている。
実際にヘドロの堆積がどれ位海を覆っているのか?
尻に火が付いた様にイメージを捜し求める狩猟者には、現実は何も見えていないのだ。

水位は上がっていても、海上に現れた氷山のように、それが全てではない。
実は、本当に新しいものとは、常に人間の深層意識の海の底に沈んでいる。








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