「冥府」ー日本の起源論



●●朝、起きると、どうも気分が優れません。皮膚の下で虫のようなものが動いているような感覚がするのです。
実際に、血管に沿って何ものかが動いているのが見て取れました。
触ってみると、体長5,6センチ位のミミズのような形態をしているのです。
肉厚は、多分数ミリだと思われます。
潰そうと思い、押してみました。
「あ!痛い!」
怒ったのでしょうか、それは噛み付くようなのです。
噛み付かれた部分が、みるみる紫色に変色してきます。
しかし、それは皮膚の内部で進行しているのです。
手の施しようがありません。
次に幻覚が現れだしました。宇宙誕生の瞬間が走馬灯のように展開されたのです。
(それによると、宇宙はビッグバン以前より存在していたのでした。)

このまま放っておくと重度の進行性不眠症に陥り、死にいたるのかもしれません。
恐怖の余り、発狂寸前です。


でも、落ち着いて考えて見ましょう。これはいったい何なのでしょうか?
どうやら未知の抗原が媒介者である蚊に吸引され、他の宿主(人間)に運搬されるいるようなのです。
この抗原は、リンパ管やリンパ節の炎症を引き起こし、続いてリンパ管の閉塞や破裂をもたらします。
やがて宿主(人間)の体を食いつくすのです。



●全身の老化が異常に進行する早老症疾患であるプロジェリア症候群(Progeria Syndrome)が今、社会問題となっている。
新生児期ないし幼年期の子供達が、次々と全身の老化が異常に進行する早老症疾患に罹ったのである。
老化の促進のスピードは、驚くべき速さであり、手の施しようがなかった。
感染して数週間で子供の容貌は老人の姿に変わり、最後には脳がどろどろに溶けて死を向えた。
これは、細胞の中の生物を構成する設計図が、知らぬ間に何者かによって書き換えられたことが原因と考えられる。
何故なら患者に共通してヒト1番染色体上にあるラミンA (LMNA)の構成塩基が1個入れ替えられていたのだ。
これが原因で、核膜に異常を来たし、老化の促進を引き起こしたことが判明している。
しかし、いったい誰が、何の目的で、またどのような手段を講じて遺伝子を書き換えたのだろうか?


●人間は「胎生」で誕生するものだ。それは常識だ。
しかし、卵から生まれる人間、つまり「卵生」によって生まれる人間が出現したのだ。
これは「突然変異だ。」
その卵から生まれた人間は、まるでコピーしたように同じ姿をし、同じ性格だった。その上、一度に数十人の規模で誕生した。
彼らには、感情というものが存在しなかった。無表情で、言葉を話せなかった。
が、教えたことは一度で覚え、学習能力の高さは目を見張るものがあった。
まるで頭脳は、コンピューター並みで、サイボーグ並みの運動能力を備えていた。
これは、明らかに細胞の中の生物を構成する設計図が、何者かによって書き換えられたのだ。
いや、ひょっとすると新たなDNAが創られたのかもしれない。

(人工のDNAは、クレイグ・ベンター教授により2010年に誕生している。) 


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●縦軸の地の底より湧き起こる集団の足音。
地は鋭く切り開かれ、その裂け目から現れ出たのは
真っ赤な血に染まった軍服に身を包み、殆ど肉は朽ち落ち、穴の開いた全身から蛆が湧き、抉られた眼球の窪地には蛇が棲み付き、それ
にも拘らず足並みを乱さず行進する若者達。
国家意思が優先され、、生き残る確立の無い場所に追いやられ、悠久の大義に殉ずることを自己目的とし自らの命を国家の為に捧げた若
者達。

我々は、もう一度日本の進んできた道を振り返らなくてはならない。







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