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芸術の反逆



「父親と鏡とは、同じように忌まわしいものだ。」
                         ボルヘス




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■疲労が蓄積し、神経が衰弱すると、普段は視ることの出来ないものが視え、聴くことの出来ない声を聴く事が出来る。
そして、頭蓋の奥深い場所で、無限のイメージが展開されてゆくのだ。これは、僕の心が無防備になり、宇宙からの伝言に素直に心を開いている証である。


The place where it is forbidden.
Universal will.



■僕は、いつものようにPCに電源を入れた。
Universal will.と文字が表示されると同時だっただろうか?
ディスプレイの中から、蟻のような生物が大量に発生した。その生物は、Universal will.
ディスプレイを飛び出し、マウスを握った僕の手の甲へ群がった。
疲れていたせいもあっただろう・・・
僕は、一瞬何事が起きたか分らなかった。成す術も無くそれらを眺めていたら、手の甲は、瞬時に蟻のようなもので皮膚が見えなくなる
ほど覆われてしまった。
「痛い!」
そう知覚した時には、皮膚に穴があき、そこら中から血が滲んでいた。
新種のウイルスか?
僕は、そんなことを考えた。
しかし、現実に考えている時間的猶予はなかったのだ。
何故なら、
その生物は、無限の数で、ディスプレイの中から続々発生してきたのだ。

■■僕の体が、それらの生物に占拠されるのに、それほど時間はかからなかった。
ほんの数分間の出来事だったろう・・・・
それらの生物は、僕の皮膚を食い破り肉体の中へ侵入し、完璧に僕の体を食い尽くしてしまったのだ。
僕は、その様子を斜め上空から醒めた意識で眺めていた。
まるで映画でも観ているように・・・・
それにしても、
厭きれるじゃないか!
自分の体が食い尽くされる様を、冷静に客観視していたというのだから・・・
だが不思議だ。
自らの肉体を失ったにも関わらず、僕の意識は極めて鮮明だったのだ。

▼結界とは、神聖なる場所であると共に、危険な場所でもある。要するに日常の規範が通用しない未知なる領域である。
我々の意識は、社会的規範や内面的規範によって制限を受けている。
逆を言えば、それらによって、保護されていると言うことも出来よう。
結界を破るとは、その粋組を破壊することである。意識を無限の彼方まで解き放つことでもある。
それは、Universal will.との婚姻でもあるのだ。


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誰しも本来有する神秘的霊智(磁気感覚)を用い、神と交信することで、神聖な智慧を授かることが出来る。
ならば、如何にして神秘的霊智を獲得するのか?
それには、過去の歴史を紐解き、歴史の流れを追うことで魂を覚醒させなければならない。

歴史の流れに身を委ねること。
それは、過去から現在までの自らの魂の発展の過程の確認でもあるのだ。
過去の自分と向き合うこと、それこそが感覚外知覚覚醒の第一条件となるのだ。
その過程で、我々は霊的進化を遂げ、心眼を通じ宇宙の森羅万象を知覚し、目に見えない世界をも垣間見ることが可能となるのだ。
それは、逆行催眠とひじょうに似ている。
過去の検証は、意識体の自発的覚醒をもって、行われるからだ。
これは、リトロコグニション(過去認知)と呼ばれるものだ。

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さて、黄金分割を基にして建造されたピラミッドが、実は月の表面にも発見された。
その映像をここに掲載してみよう。
これは、サイコメトリーの手法を用い、月の表面を遠隔視し、ソートグラフィ(念写)映像に収めた物だ。
その時には、我々は魂を月の表面にテレポーテーションしているのだ。
この手法は、クレアヴァヤンス(遠視)と呼ばれている。

この画像を見れば、月にピラミッドとスフィンクスが存在することが分る。
最初、この画像を見た時、この事実を俄かには信じることが出来なかった。
しかし、このことは紛れも無い事実だったのだ。
スフインクスの横手から、強烈な光が放たれていることに気づくだろう。
この光が何なのか?
その意味は分からない・・・・
エクストラ像の一種なのだろうか?
また、この画像には、隕石が月の表面にまさに激突する貴重な瞬間が捉えられているのが分る。

一体、この事実は何を意味しているのか?
アトランティスの痕跡が、月の表面にも残されているのだろうか・・・
これは明らかに人工的建造物であるのだ。
地球に現存するオパーツとしては、ピラミッド、ストーンヘンジ、マチュピチュの遺跡、バールベックの巨石、イースター島の巨人像、ビミニ沖の海底遺跡・・・などなど。
幾らでも挙げることができるであろう。

我々は、既に火星に人面石とピラミッドが存在する事実は知っている。
かつて、火星に高度な文明が存在したことは、紛れも無い事実なのだ。
しかし、月にピラミッドが存在する事実は、まだ明かされてはいない。
あえて伏せられているのかもしれないが・・・・
月は文明の跡も、生命体の痕跡も無い荒涼とした天体だと信じられていた。
なのに、この画像は明らかに月にも高度な文明が存在したことを指し示しているのだ。

                               ●参考文献「mu mystery handbook」

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君の歪んだ鏡に映ったものは、本当の君なんかじゃない。
君の孤独、不安、喪失感は、君の鏡では映らない。
君の魂の印画紙に刻まれた本当の君自身は、歪んだ鏡には絶対に映らないんだ。
だから・・・幾ら鏡を覗き込んでも、無駄なことなのさ。
そうして化粧で仮面を拵えても、無駄なんだよ。
いくら君が、自分の魂を偽っても、
繊細で傷つき易い君の魂が、あたかも血反吐を吐くように、声にならない虚しい叫びを発しているのが、僕には分かるんだよ。
伝わるんだよ。
はりつめた君の苦悩が、
張り裂けるほどの君の絶望が、
痛い位にね。


「何故分かるのかって?」
そう君は質問したね。

それはね・・・

僕も・・・・


君と同じだからさ。
君と類似した悲しみに縁取られた・・・・
そんな苦しみの淵で彷徨う、

・・・・・・・・
暗鬱として・・・弱い・・・
空虚で透明な


そんな、
仲間だからだよ。



だけどね、
僕達は、理性の囚われ者であってはならないのだ。
叩くんだよ、扉を。
感性の欲望に忠実に。

壊すんだよ、その憑物のような歪んだ鏡を。
放棄するんだよ、その病根の原因をね。


そして、
呼覚ますんだよ、

崇高なる魂の卓越した魅惑的な調べを。


飛翔するんだよ。

原初の種族的記憶の残余を求めて、母親の子宮の中へと。



どうだい?
分かるだろう?
僕の言うことが。






今、
覚醒した意識の下
「象徴的森」の奥深くで、


僕達は、人知れず堅い絆を結ぶ。











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